プロの現場ではどのように音楽が作られていくのか? 音楽制作会社invisiさんにPodcast収録でお邪魔してきました!
KOO-KIのPodcast「ケイシャのしゃべり場」は2024年6月で丸3年。この節目のタイミングに、ケイシャおなじみのBGMが、ナント!オリジナルBGMに刷新されましたー!
せっかくオリジナルBGMを作るなら、映像制作会社で働く人々でもなかなかお目にかかれない、楽曲制作過程や裏側をリスナーの方々にも紹介したい!という思いから、今回は打ち合わせと称した3回に渡るPodcast収録を全5話に編集して配信させていただきました。
そんな、非常に面倒な楽曲制作を快く引き受けてくださったのはナント!数々の国際賞も受賞されている、音を主軸とするクリエイティブチーム「invisi」さん!
写真左からinvisiの高木公知さん、中村優一さん、中村燎平さん。毎回こちらの3名にゲスト出演いただき、収録場所もinvisiさんの福岡オフィスをお借りして、その場で編曲する様子を取材させていただきました🙇♀️
今回のケイシャのしゃべり場 <BGM制作回 #143〜#147>では、
☑️オリジナル音楽ってどう発注したら良いのか分からない
☑️音楽制作会社にはどういった方々がいて、どういった思考で作品を制作するのか知りたい
という方にお薦めのシリーズになっています。
因みに、MCはお馴染み、新米Dir.山内 香里、新卒3年目の原山 大輝、映像業界未経験の広報ヒージャーという、楽曲の発注経験が乏しいメンバーですので、すでにたくさん音楽の発注を経験されている方からすると、本当にたどたどしくお恥ずかしい点ばかり晒してしまっているかと思いますが、そんな我々の“もがき”が、映像制作に関わる皆さまのお役に立てれば幸いです。
さて、まずはじめに今回のシリーズ全体を通して皆さまにお伝えしたいのは、
音楽制作ってこんなに楽しいだなんて知らなかったー‼️
(人生損してたわー!by 広報担当ヒージャー)
です。もちろん音楽制作の中でもケイシャメンバーが関わったのはごく一部ですが、BGM制作の発注〜デモ音源〜完成までの過程で、ケイシャメンバーがどんな点にオモシロイを感じたのか⁉️
また、これから紹介する内容は、
⚫️5話分なんてイッキ聴きする時間ないよ〜!
⚫️Podcast聴いたけど、invisiさんオフィスでの様子や収録現場の裏側をもっと知りたい!
という方のために各回の概要や補足説明も紹介していきますので、よろしければ最後までお付き合いいただければと思います。
1-2話目<#143-#144> :NEW BGM 制作に至った経緯&オリエン編
まずは最初の収録時の様子がこちら!
KOO-KI福岡オフィスから徒歩10分圏内、実はご近所さんというinvisi福岡オフィスで出張収録させていただきました。トークの中でも触れていますが、オフィス内は意外にも楽器があまり見当たりません。
1話目ではKOO-KI原山くんとinvisi新卒2年目の中村燎平さんが、実は大学の先輩・後輩だったという話から、今回の制作に至るまでの経緯をお話ししたり、BGMができるまでの流れをご説明いただきました。
続いてBGMのイメージをより具体的にしていくために、「ケイシャのしゃべり場」に合う音楽のジャンルを探っていくターンでは、音楽のジャンルがピンと来ていないケイシャメンバーに、音楽の歴史なども織り交ぜつつ、代表的な楽曲を紹介してくれました。打ち合わせ中にみんなで聴いた実際の楽曲も以下に紹介します。
“ボサノバ”の代表曲として紹介してくださったのが
🎹アントニオ・カルロス・ジョビン 「イパネマの娘」
最近流行の"ローファイ・ヒップホップ”の代表曲として紹介してくださったのが
🎹moomyとphilanthropeによるローファイ・コラボレーション・アルバム『Inaudible』より「thinking of you」
デザインあのような、遊び心のある楽曲ということで紹介していただいたのが
🎹I Am Robot And Proud「Ginkgo」
我々のつたない音楽発注から、「ケイシャのしゃべり場」のイメージに近しい楽曲へと言葉巧みに導いていくinvisiさんのヒアリングは必聴ですよ!ぜひ2話続けてお聴きください👇
3話目<#145> :デモ音源に生楽器で音入れ体験編
最初のオリエンから3週間後、出来上がったデモ音源をinvisi福岡オフィスで聴かせていただきました。3話目ではそのデモ音源をその場でブラッシュアップしていく様子を紹介しています。
右手奥に座っているのが、今回BGMを作ってくださったinvisi中村燎平さん。
Podcast収録中という事で中村燎平さんの作業用PC画面をケイシャメンバーが見えるように手前のモニターに写し出し、楽曲制作の説明もしながら、我々の要望も聞きつつ音を整えていきます。
(作業中の画面を見せながら音の編集だなんて、やりづらかったですよね…。本当にお世話になりました!)
ケイシャメンバーもプロの現場でDTMの様子が生で見れたとあって、徐々にテンションが上がっていきます。
モニターに写っているのはDAWソフト「Logic Pro」。invisiさんでは皆さんこのような音楽ソフトを使って楽曲制作しているそうです。
曲中で気になった部分は、MIDIキーボードを使って即興で色んなメロディを演奏し、すぐにデモ音源に取り込んで全体のBGMとして確認してみたり…。とにかくライブ感が凄い!
続いて、トイピアノのメロディを別の楽器で演奏してみたら面白そう!という事で、山内さん持参のウクレレの音を収録する事に。
ウクレレのチューニングがなぜか上手くいかないと困っていると、楽器に精通しているinvisi高木さんが、ウクレレの中に入っていたシリカゲルを発見!さささっとチューニングも合わせてくれました。
さらに山内さんが高木さんからウクレレのレクチャーを受けている間に、原山・ヒージャーも、せっかくだから何か楽器を演奏して収録してみては?となり、invisiオフィスにあるたくさんの楽器の中から好きな楽器を選ぶ事に。
色んな楽器の使い方をユーモアたっぷりに教えてくれるinvisi中村優一さんと、触発されて木魚で遊び出す原山くん😆
楽器を鳴らすだけでこんなにも楽しいだなんて!童心に返ってワクワクしながら楽器を選びました。
そして最終的にケイシャメンバーが選んだ楽器がコチラ!
写真左からカリンバ、シリカゲル、シェーカー、ウクレレ…。
シリカゲル? 乾燥剤??
はい。ちゃっかり先ほどの思い出(ハプニング)も一緒に収録させていただいてますよ。
シリカゲルの音がBGM内でどんな風に聴こえるのか?ぜひその辺りにも着目しながら、3話目もお楽しみください👇
4話目<#146> :新BGMお披露目&ケイシャメンバーのもがき
前回のデモ音源に生楽器で音入れ体験をしてから約4週間後、4話目では完成したBGMとジングルを聴きながら、この楽曲に至った制作意図をinvisiさんに伺いました。
この4週間の間にデモ音源の修正データをメールとZoomで何度かやり取りし、ようやく完成→収録に至ったのですが、微妙な音のニュアンスを伝えるのがとても難しく、invisiさんの汲み取り力に大変助けられました。
そんなフィードバックに悪戦苦闘したケイシャメンバーのもがきを、invisi さんに作曲いただいたご機嫌なBGMと共に、4話目もぜひお楽しみください👇
5話目<#147> :invisiさん深掘り回
5話目は素晴らしい新BGMを作ってくださったinvisiさんとはどんな会社なのか?最終話でたっぷりと深ぼらせていただきました。
⚫️invisiさんが手掛ける「音」の幅広さ、社名の由来
⚫️invisiさんが音楽を担当されたKOO-KI映像作品の制作裏話
など、音楽のプロ集団から制作秘話を直接伺うという、大変貴重な回になっています!
ぜひ、invisiさんの音に対する執念や思いなど、音職人とも言えるinvisiさんの音を主軸としたモノづくりの世界を感じていただけたら幸いです。
お話しの中で出てきた映像作品や詳細は以下よりご覧いただけますので、こちらも合わせてぜひご覧ください。
📽️難聴がわかるアニメ「なんちょうなんなん」
ーDirector:白川 東一 (KOO-KI)
ー楽曲:中村 優一、中村 燎平(invisi)
📽️TOYOTA PHV 「driving the piano」
ーDirector:上原 桂 (KOO-KI)
ー楽曲:中村 優一(invisi)
💻福岡市動植物園 Zoolab「どこからバス」
ーDirector:甲斐。 (KOO-KI)
ー楽曲:中村 優一(invisi)
📽️TOKYO2020 「Tomorrow begins」
ーDirector:上原 桂 (KOO-KI)
ー楽曲:中村 優一(invisi)
📽️~うれしい を、いっしょに♪ 嬉野市~「サウンドロゴ」篇
ーDirector:上原 桂 (KOO-KI)
ー楽曲:中村 優一、高木 公知(invisi)
📽️TOKYO MX開局20周年記念アニメ「SUSHI POLICE」
ーDirector:木綿 達史 (KOO-KI)
ー楽曲:高木 公知(invisi)
以上、発注〜デモ音源〜完成に至るまでを包み隠さず大公開させていただいた本シリーズの最終話はこちらよりお聴きいただけます👇
最後に
今回のBGM制作シリーズはいかがでしたでしょうか?
改めまして、打ち合わせと称した長時間にわたる収録に快くお付き合いいただいたinvisiさんに感謝申し上げます。
invisiさんについてもっと深く知りたい!という方は、
invisiさんが20周年の際に配信されていたポッドキャストプログラム『SOUNDABOUT』を聴いてみられることをお薦めします👇
今回のオリジナルBGM制作の裏側を公開することで、音楽制作の楽しさが伝わり、音楽制作や映像制作に少しでも興味をもってくれる方が増えたらいいなと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました!
<関連リンク>
▽「ケイシャのしゃべり場」概要