マルイCM「マルコとマルオの7日間」KOO-KI制作の裏側公開!!(後編)
KOO-KIで企画・制作させて頂いた、マルイさん「マルコとマルオの7日間」のTVCM。
全3回にわたってお送りしております、制作の裏側ご紹介!!
前回までは、企画〜CG制作の始動までをご紹介してきました。
(前回までの記事はこちら → 前編・中編)
CGチームもできあがり、本格稼働していきます!!
最終回の後編では、実際のCG制作の裏側から完成までをお届けします。
KOO-KI流ハイスペックCG制作のワークフロー。制作期間の半分を ドイツで過ごす。海外クリエイターとのコラボレーション。 |
今回の企画の実現には、モデリング、リギング、テクスチャ、ライティング、シェイディング、
アニメーション、コンポジット、3DCG全ての工程で優秀なアーティストが必要でした。
そこで、KOO-KIのアニメーションディレクター ViTO(ビト)を中心に仲間を募り、
ワールドワイドにアーティストをスタッフィング。
3DCGのコアな制作期間(3ヵ月間=制作期間の約半分)を一部ドイツに起き、
制作を行いました。
ちょっとこのあたりのいきさつを、担当ディレクターの木綿に聞いてみました。
Q.どうしてこのようなチーム構成にしたのですか?
木綿:海外のスタジオとのコラボレーションは、企画当初から決めていました。
受注のきっかけとなった「餃子の王国」と同様に海外のスタッフを入れることは
既定路線だったのですが、せっかくなので、がっちりと海外のアーティストと
一緒に仕事をしてみようと思いました。
「餃子の王国」では彼らを日本へ呼びましたが、今回はこちらから海外に出向く
ことになりました。もともとはViTOが立ち上げた会社で信頼もありましたし、
一度、コラボしているので、大きな不安は無かったです。
でもホントは、外国で仕事するのが面白そうっていうのも大きな理由です(笑)
Q.チームに海外アーティストを加えたことで生まれたメリット・デメリットはありましたか?
木綿:アーティストということからも分かるように芸術肌な人が多いです。
(日本ではクリエイターと呼ぶことが多く、どちらかというと職人気質です。
あくまで一般論ですが。)
どんな役割のスタッフでも、オリジナリティ、個性を大事にしているように思います。
それぞれ自分の役割への強いこだわりや意見があるので、その力が結集すると
すごくパワフルなものづくりが出来ます。逆に言えば、個性派揃いなので、
とりまとめるのがものすごく大変だと思います。
たしかに文化の違いからうまれる表現、進め方の違いはありますが、
やりとりを繰り返せばクリアできたので、振り返ってみれば大きな問題は無かったです。
むしろ、表現については良いと思うものはかなり一緒です。
よく考えれば当たり前ですが、同じ映画、音楽、漫画などを見て育ってますしね。
夜、飲みながら話をしましたが、話す話題も日本人同士と話すことと変わらないです。
お馬鹿な話も含めて。
細かくみればデメリットもいろいろとありましたが、
断然、メリットの方が大きかったです。
なるほどぉ・・・。
では、実際にドイツでのCG制作の様子を、少し見てみましょう。
ドイツに渡り作業をするKOO-KIのViTOと古川。
KOO-KIスタッフも約3ヵ月間に渡ってドイツに制作拠点を移し、ドイツ、フランス、
オーストリア、ポーランドと多国籍なアーティストとともに自らも作業を行いながら、
現場を指揮。日本の制作チームとは日々skypeで細部にわたるミーティングを行い、
現場サイドと丸井さんとのコミュニケーションを図りました。
様々な役割を担ったアーティスト同士の問題意識が常に共通になっていることは、
円滑に制作をしていく上で重要なポイントの一つ。各カット、シーンの状況、
共有事項をボードに貼り出してシェアしていきます。
パイプラインの構築、修正、スケジュール管理も、限られた時間の中で効果的に
パフォーマンスを発揮する為には、重要なウェイトをしめます。
毎日定時にCGアーティスト全員でミーティングを行い、それぞれの進捗、問題点を共有し、
その日その日の作業を確認し合いながら進めていきます。
ブレイクも大切。チームの親睦を深めます。
ブレイクはやっぱりBEER!なんですね笑
KOO-KIの木綿、ViTO、古川もちょっと見えにくいですが、発見!
こんなところに(笑)
とにもかくにも、こうして、
KOO-KIの面々が企画し、国内&海外アーティストとも一緒に、
また、そのチームを束ねながら、日本国内&海外で奔走し、
映像が出来上がっていきました。
では、今一度そのCMはコチラから御覧ください。
CMに登場する街や登場人物を紹介している公式サイトも、
充実の内容になっています♪
【マルイ公式 スペシャルコンテンツサイト】
http://www.0101.co.jp/maruko/story/index.html?from=01_mrcOpn
いかがでしたでしょうか?
全3回にわたって、CMの企画〜完成までをご紹介してまいりました。
こんな風にして、KOO-KIではお客様とともにCG映像を作っています。
さぁ、次はどんな楽しいコラボレーションをやってみましょうかね!?
今後のKOO-KI CGワールドの展開もお楽しみに!
最後までお読み頂いた皆様ありがとうございます!