【CM演出の裏側】「お願いドミノ」の制作が想像以上に大変だったワケ。
都心界・We Love 天神協議会「共同プロジェクトチーム」より、
「再開発とコロナ禍で落ち込んだ福岡•天神の街に
活気を取り戻したい!」という強い思いを受け
今回、KOO-KIが企画演出&制作させて頂いたのが
天神PR Movie「お願いドミノ」。
まずは、天神で働く総勢約180名のみなさまと共に作ったPR Movieをご覧ください!
人間ドミノのように続くお辞儀が気持ち良いですよ♪
天神の14商業施設(大丸福岡天神店、イムズ、岩田屋、ミーナ天神、福岡三越、ノース天神、福岡PARCO、レソラ天神、新天町、天神ショッパーズ福岡、ソラリアプラザ、ソラリアステージ、天神地下街、VIORO、)で
働くスタッフの方々に30分前後お時間いただき、
まる2日かけて撮影しました。
事前にデモ映像をみて撮影に一部同行した、
私KOO-KI広報担当のヒージャーも
想像以上に過酷なロケで、正直ビビりました。
そもそも、
なぜそんな大変な映像を作る事に至ったのか?
そこには、Director木綿達史の
「天神の来街促進のための映像を作るなら、
これぐらいオモシロイものを作らないと!」
という信念があったからこそ。
企画段階から、この映像制作は大変だと分かっていながら
一番ベストのものをクライアントに提案する。
KOO-KIの「絶対にオモシロイモノしか作らない。」のポリシーそのものですね。
↑屋上のシーンでみんなに指示を出すDirector木綿。
では、次に具体的にどこが想像以上に大変だったのか、
CMの裏側を一部ご紹介していきたいと思います!
①14箇所、全て本番直前に位置確認&カメラチェック
ソラリアプラザでのシーンを例に上げていきましょう。
まずは出演者の代役として10数名のモデルさんたちを使って立ち位置確認。
一連のお辞儀する動作もやってもらい、カメラチェック。
ベストの立ち位置を本番直前に探っていきました。
あれ?初めから出演する人に立ち位置確認してもらったら良かったのでは?
と思いますよね?私も思いました。
この最初の位置確認までお願いしていたら
トータルの撮影時間はもっと短縮できたのでしょうが、
出演するスタッフさんの負担は大きかった事でしょう。
この丁寧な事前の確認作業を14箇所全て行ったからこそ、
スタッフさんたちの心のこもったお辞儀が撮れたのかもしれません。
↑(写真左)メジャーで等間隔にばみるKOO-KIスタッフ。2人のバックや洋服には緑の養生テープがたくさん貼られ、何度も繰り返しばみった苦労の跡が残る。
(写真右)立ち位置をバックで代用しながらのカメラチェック。モデルの人数もたくさんいたら一度で終わるのですが、そこは工夫で乗り切りました💦
②出演者とカメラの位置が遠い!
続いて岩田屋のシーンを例にあげていきます。
このシーンでは屋上、7階、6階と各階にいる出演者が
同じタイミングでお辞儀するのを俯瞰で撮影しています。
どこでどうやって撮ったの?と気になりますよね?
↑出演者の後方から撮ったメイキングシーン。どこにカメラがあるか分かりますか?
↑(写真左)岩田屋の屋上からVIOROの屋上を見るとかすかにカメラクルーの影が。遠い〜!
↑(写真右)VIOROの屋上で撮影クルーを後方から撮ったメイキングシーン。
VIOROでカメラのそばにいるDirector木綿から
岩田屋で出演者の近くにいるPM河原までの指示は全て携帯と身振り手振り。
これがなかなか難しい。
「そこの黒いジャケットの女の子を半歩上手(かみて)に!あ、逆!」
など細かく位置を指示していました。
全14商業施設の半数がこのような遠隔指示だったので、調整には時間がかかりました。
③同アングルを複数撮影して、後からCG合成
場所によっては、多くの出演者が必要なシーンや、
岩田屋のシーンのように
お辞儀のタイミングを合わせるのが難しいシーンが多々ありました。
そこで、このような場合は同アングルで複数撮影して
後からCG合成するという手法を取っています。
IMSの吹き抜けにいる出演者が4階から1階まで
流れるようにお辞儀をするシーンの実際のカットがコチラ👇
実は各階個別に撮影して
5つの映像を重ねて1つの映像にしていたんですね〜。
(4階は人数が足りなかったので2回に分けて撮影しました💦)
IMSのシーンに限らず、よ〜く見たら
同じ人が複数名いる箇所があるのでぜひ探してみてくださいね😆
④通行人はCGで消すから、カメラを止めるな!?
今回の撮影は天神のど真ん中、という事で通行人がどうしても映り込んでしまいます。
福岡PARCOのエントランスはちょうど、西鉄福岡(天神)駅の改札口の真向かい。
このような人通りの激しい場所でも、基本は交通をあまり妨げずに撮影しました。
↑実際、カメラ前を人がめちゃくちゃ横切ってました💦
出演者の後ろにも通行人がたくさん!
通行人をCGで消すのは理解できたけれど、消した所は真っ白にならないの!?
という事で、空舞台(からぶたい)といわれる出演者ナシの背景映像も押さえで撮影。
しかも、全14箇所とも…。
実は他のシーンでも通行人や車は全て消してるんです!
例えば、最後の渡辺通りのシーン。
実際の映像はコチラ👇
↑めっちゃ車いるや〜ん!
天神に人がいないシーンをみせる事によって
「街に賑わいを戻したい!」という
天神で働く人々の熱い思いを
対照的にみせていたんですね〜。
今回のCG合成は、Director木綿とAssistant Directorの原口2名が担当。
二人の頑張りをぜひもう一度、映像でご覧ください👇
いかがでしたか?
すっかり通行人や車が消えていたのは気づきましたか?
顔なじみのスタッフさんは見つけられましたか?
天神で働くみなさまと一緒に作り上げたこの映像をみて
少しでもまた天神に行ってみようかなぁと思っていただけたら幸いです。
<関連リンク>
▽KOO-KI WORKS「お願いドミノ」
▽木綿達史の最新WORKS
<番外編1>
大丸福岡天神店の撮影には、我らがMr.shapeも登場。
大丸福岡天神店のB1フロア「Hai!タッチタウン」のキャラクターを務めさせていただいているという事で、今回のMovieにも出演させてもらいました!
当初はもっと目立たないところでの出演だったのですが
大きい体で後ろに映り込む人を隠せるという理由で
急遽、目立つ位置での出演となりました!
↑Mr.Shapeの可愛いボディを見ると、なぜかみんな触りたくなる様子。
ずっと誰かにナデナデされて終始ご満悦な様子のシェイプくんでしたよ☺️
<番外編2>
現在、天神の街に巨大なあの姉妹が登場し、SNSでも話題の
IMSのエンディングプロモーション「おしまイムズ」。
こちらも実は今回同様、KOO-KI小澤利男プロデュースによるもの。
再開発本格化とコロナ禍というダブルパンチを受けている天神。
これからも多方面で天神の話題作りに貢献できたら幸いです!
<番外編3>
天神のみなさまに大勢出演いただいた映像は、
KOO-KIでは今回が初めてではありませんでした。
2016年にKOO-KI上原桂が演出した
「IWATAYA 80 ~天神の人たちと歌いつむぐミュージックビデオ~」。
4年前の天神の街並みや出演者を今回と見比べるだけでもオモシロイので、良かったらこちらも合わせてぜひご覧ください。
今回は、地元愛が強すぎて?
番外編が増えすぎてしまいましたが😆
これから天神ビックバン(再開発事業)で
さらに発展するであろう福岡と共に
KOO-KIも成長できたらと思います。