デジタルマットペインティング習作
仕事の合間にテストしていたデジタルマットペインティング。
製作時間5時間くらい。素材はCG texturesから。
っていうかマットペインティングってそもそも何よ?という読者のために、これを制作した木綿に話を聞いてみました。
- デジタルマットペインティングってそもそもなんですか?
木綿: 分かりやすくいうなら、ずばり「デジタル技法を駆使して描く背景画」です。
映画の背景なんかで頻繁に使われてます。
SFやアクションのような、ど派手でダイナミックな背景はもちろんのこと、地味なドラマにも使用されてるようです。
昔は手書きだったんですけど、最近はデジタルのフォトレタッチや合成技術が発達したんで、手法として、より身近になってると思います。
(それもあって、会社のテクニックとして導入できないかな?とテストしてみてました。)
- 1枚目と4枚目(最後)の差がすごいんですが、これが映画とかでも使われてる「CG」ってことなんですか?
木綿: 今回は素材の切り貼りだけで完成させましたけど、映画では3DCGも使います。
大きな建造物なんかは、切り貼りで作るよりも3DCGで作った方が、早くて良いものになると思います。
(映画でも、切り貼りだけ、手書きだけ、で完成させるケースもあると思います。)
- 「うまい」と「下手」の差ってどういうところで出るんですか?
木綿: いかに違和感を消せるかがポイントだと思います。
人間の目って、違和感のあるものに敏感なのです。
今回の絵は、「ありえない世界&合成なし&静止画」なんでハードル低いです。
これが「よく見る現代の風景&合成あり&動画」になってくると、見てる人を納得させるハードルがぐっと上がりそうですね。
- 実際にありえないものを表現するのがCGのよさのひとつだと思うのですが、 「実際にはありえないもの」を描くときの決め手はなんですか?
想像力?技術力?
木綿: うーん。難しい。なにせ、一枚描いてみただけなんで。(笑)
両方じゃないでしょうか。
想像力豊かに、ありえない世界を設計しつつ、見てるひとが納得するような表現力(技術力)が必要なんだと思います。
- こういうのを作るときに一番問われるのはなんのセンスですか?
木綿: 参考資料を見る限り、陰影(ライティング)と色調の再現が、一流の人たちは半端ないです。
- KOO-KI内で、誰がこういうジャンルが得意、とかいうのがあったら、教えてください。
木綿: 田中さんダントツ。仕事によっては、近いこともやってると思います。
伊原は、モデリングや質感付けをやってるので上手そう。
生嶋は、絵が描けるので、コツをつかめば上手くなりそう。
基本的に、ディレクターとしての個性を出す手段を探るためにやってみたって程度なんで、あとは若手にバトンタッチしておきます。
次回は、若手からの投稿もある!(かも?)
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