【前代未聞!?】天神のライバル施設が、閉館する「イムズ」へお別れメッセージを展開!?全貌をご紹介します!
いよいよ今月8月末に再開発のため閉館する「イムズ」。
黄金に輝く天神のシンボルを見上げられるのも、残り1ヶ月を切りました😭
そんな中、同じ天神エリアで切磋琢磨しているイムズのライバルともいえる13商業施設から、イムズへのお別れメッセージが8/1より一斉に懸垂幕や館内ポスター、SNS等で展開されました。
各社のお別れメッセージはこちらの動画でもご覧いただけます。
なぜ、こんな粋なプロモーションが実現したのでしょうか。
実は、KOO-KIを始めとするイムズのエンディングクリエイティブパートナーが、都心界・We Love 天神協議会「共同プロジェクトチーム」にイムズ閉館契機のプロモーションを提案し賛同いただくことで成立しました。
イムズのラストCMで、建物の「かぶりモノ」を使って擬人化するお芝居で有名な劇団ギンギラ太陽'sを起用する事が決まり、「イムズはおわる。イズムはつづく。」というキャッチフレーズが生まれた時に企画を思いついたんだそう。
とはいえ、常日頃から天神の14商業施設の良好な関係があったからこそ
この企画が成立したのは言うまでもないですね。
さて、イムズさんの閉館前のラストCMには、イムズのライバルでもある13商業施設も出てきます。
どんな仕上がりになっているか気になりますよね?
まずはロングバージョン(90秒)をぜひご覧ください!
ライバルの商業施設から胴上げされた「イムズマン」が
イムズビルの特徴とも言える、巨大な吹き抜けを舞い上がる✨
イムズの最後に相応しい、とても華々しいラストCMです。
今回のCM演出は木綿達史。
約1年前からイムズのエンディングクリエイティブパートナーとして関わってきた一連の広告を始め、昨年のコロナ禍の中、天神への来街促進を目的としたPR Movie「おねがいドミノ」も演出しています。
中でも今回の映像はひときわ華やかに仕上がっており、そこには関わったCM制作メンバーひとりひとりの並々ならぬ努力の結晶が存在していました。
この記事では本作のティザーCMのレポート同様、
KOO-KI広報のヒージャーがCM制作の裏側をご紹介します!
この記事を読み終えると、普段は知り得ないCM演出を理解することでCMをまた違った角度から見ることができ、映像がよりオモシロくなるかも知れませんよ😆
1. イムズ初!ワイヤーアクションは全て人力で引っ張ってます!
まず、今作の1番の見どころは、なんと言ってもギンギラ太陽’sの大塚ムネトさん扮する「イムズマン」が、高さ約40メートルもの巨大な吹き抜けを、ふわっと舞い上がるシーンですね!
イムズがオープンして32年間。
吹き抜けのトラスには数々の広告バナーが吊るされてきましたが、人を吊ったのは今回が初!
イムズビルの管理会社の方にもご協力いただき、最初で最後の大仕事をスタッフ全員でやりきりました。
さて、実際はどのように吊り上げられたのかと言うと。。。
大塚ムネトさんの腰に繋がれたワイヤー(CMではワイヤーは消してます)は、天井にあるトラスを経由して、スタントマン(オレンジの洋服の方)がワイヤーを握りしめ、高いところから飛び降りることで自然にふわっと浮かぶシーンを表現していました。
もっと引きで観ると、こんな感じ。
(イムズ地下2階・天神地下街につながる通路から、吹き抜け方向を見た写真)
大勢の人がワイヤーを思いっきり引っ張っていました。
しかも、自然な演技ができるまで何度も。
上空での演技はとても難しいようで
引っ張るスピードが速いと回転がかかり、ひっくり返ってしまったり、
腰だけで吊られているので思うように身動きが取れなかったり、
吊られる人も体幹を使う、とても難しい演技のようでした。
リハーサルでは弊社スタッフが吊られ、
次に大塚ムネトさんが吊られ、
木綿さんのイメージに合うシーンが撮れるまで何度もテストを繰り返しました。
(吊り上げた回数は数えていませんが、早朝からお昼まで何度も。)
ワイヤーアクションってとっても繊細💦
因みに、今回のワイヤーアクションを担当されたのは、世界的なアクション女優の「シンシア・ラスター」さん。
KOO-KIとは江口カン監督の映画「めんたいぴりり」でもワイヤーアクションを担当いただき、多方面で活躍されている方です。
ワイヤーアクションを今回初めて観させてもらった私は、最初、「人が引っ張るの?この高さをマジで?」と思っていましたが、自然な浮遊感を出すには人力が必要だったんですね!
また、ワイヤーアクション(操演)という特殊なお仕事が存在するだなんて!
CMはその道のプロが集まって作る作品なんだと実感しました。
2. CM撮影用のドローンは高度な技術が求められる
続いてご紹介したいのが、このシーン!
吹き抜けを舞い上がる「イムズマン」の動きを捉えながらカメラが動くシーンや、
イムズの通路から吹き抜けにカメラが移動するシーン。
イムズビルの中に大型クレーンを入れたのではと思われました?
いいえ。こちらは全てドローンで撮影しています!
リモコンで操縦しているのが空撮担当の田中 一成さん。ラジコンヘリの世界大会に出場した経験を持つそうです。
さらに空撮の難易度が高い場合は二人で1台のドローンを動かします。
一人がドローン本体を動かし、もう一人がドローンのカメラを動かします。
ドローンは障害物が多いと自動制御がかかってしまうため、屋外より屋内の方が操縦が難しく、今回のような隙間を通すような撮影では全てマニュアルで操縦しなければならないんだそうです。
ドローン撮影も繊細っ💦
今回はワイヤーアクション×ドローン撮影という、とても繊細な技術を掛け合わせた撮影だったため、多くのテイクを何度も何度も重ねました。
主演の大塚ムネトさんも、段々と疲労困憊していきました。
3. ボディダブル(代役)は映像のグレートを上げてくれる!?
撮影の途中から、イムズマンのそっくりさんがいる事に気づいた私。
あれ?どういうこと?ダンスがめちゃくちゃ上手だけれども。
香盤表に「ボディダブル」と書いてあったのを意味が分からずスルーしていた私。
ボディダブルって代役の事なのね!ふむふむ。。。
でも、なぜ代役を入れる必要が?
どうやらボディダブルを入れるとダンスの難易度を上げる事ができ、よりクオリティの高い映像を追求する事ができるんだとか。
なるほど、木綿さん演出のこだわりだったんですね〜。
因みに、顔はCGで後処理できるそう。(そんな事もできちゃうの〜⁉︎)
そうこうしているうちに、主演の大塚ムネトさんの疲労がMAXに!
早朝から何回も吊られたり、ダンスしたり、いつも使わない筋肉を酷使していたからなのでしょうか。肉離れをおこして踊れなくなってしまいました😱
しかし、幸いにも残りのカットはボディダブルで撮影予定だったので、ことなきを得たのでした〜!
(ボディダブル役を務めてくれたのはダンサーのMega☆音さん。キレッキレのダンスで現場も盛り上がりました。)
大塚ムネトさんは合成用に顔のみを撮影。
(足がとても痛いでしょうに、笑顔で映る大塚ムネトさん。さすがプロですね!)
こうして途中、大塚ムネトさんの肉離れというハプニングはありましたが
ボディダブルという代役を用意していたこともあり
撮影は予定時刻通り無事終了することができました👏
まさか、大塚ムネトさんが全部は踊ってなかっただなんて気づいてましたか?
どこのシーンが顔合成なのか、映像を再度チェックしてみてくださいね。
メイキング映像も公開されました!
色んなシーンのメイキング映像が紹介されているのでぜひご覧ください!
TVCMは8月中旬よりOA予定!
8月中旬からは今回の13商業施設からのお別れメッセージを受けて、
「イムズ」が各施設へ感謝のメッセージを懸垂幕などで展開するそう。
ライバルであり仲間でもある天神の商業施設の粋な計らいを見に、
8月はぜひ天神の街へお越しくださいね!
<関連リンク>
▽「おしまイムズ THE LAST SHOW」KOO-KI WORKS
▽「さよならイムズ! “これからも天神に来てください”」KOO-KI WORKS
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