【CMの舞台裏】イムズのラストを飾るCMのティザームービー公開!
福岡天神の再開発に伴って今年2021年8月末で閉館し、
解体が決まっている、天神を代表するファッションビル『イムズ』。
そのラストを華々しく飾る8月公開予定のTVCMの一部が、
今回ティザームービーとして公開されました!
タイトルは「おしまイムズ THE LAST SHOW ~THE LAST SUMMER SALE~」です!
出演は福岡を拠点とする劇団「ギンギラ太陽's」主宰の大塚ムネトさん。
地元福岡の建物や乗り物の「かぶりモノ」を使って擬人化するお芝居に定評があり、
福岡公演ではチケットがほぼ即日完売するほど人気の劇団です。
今回演出を担当したのはディレクター木綿達史。
イムズさんの閉館が決まった約1年前から、
プロデューサー小澤利男を筆頭に、KOO-KIは社外メンバーも一緒に
エンディングクリエイティブパートナーとして
ワンチームでイムズさんの閉館を一緒に盛り上げてきました。
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過去のエンディングクリエイティブ一覧は以下をご覧くさい。
▽CM まだやるの?イムズは、来年8月まで、やってます。(2020年3月末)
▽おしまイムズ ザ ラストクリスマス 2020 (2020年11月末)
▽おしまイムズ THE LAST ANNIVERSARY(2021年3月)
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天神の近隣施設が1年前に閉館する中、
イムズがまだ営業している事をお知らせするべく
「おしまい」を繰り返し訴求してきましたが、
今回が本当のラストCM。
最後という事もあり、今回公開されたティザームービーからも
エンディングクリエイティブチームの気合いの入りようが伝わったのではないでしょうか?
先日、KOO-KI広報担当のヒージャーも
8月公開予定のTVCMの撮影現場に伺いましたが、
イムズ創業始まって以来の、
チャレンジングな事をCM撮影でやっていましたよ❗️
(絵コンテ見た時は本当にできるの!?できたら凄い!と思うレベルです💦)
ラストCMの公開は8月予定なので絵コンテはもちろん見せられませんが
今回は公開されたティザームービーの
撮影現場も取材してきましたので、その裏側を一部ご紹介します。
まず撮影直前に、私がもらったティザーの香盤表(撮影スケジュールのようなもの)の一部がコチラ👇
正直、この香盤表からあんなに華やかな映像が出来上がるなんて、
思ってもみませんでした!
クリエイターの方々の想像力は素晴らしい!本当に尊敬に値します。
広報担当の私がこの香盤表で読み取れたのは、
夜にイムズさんのエントランスで撮影するのかな?
「コレオグラファー」って何??というレベル。
「コレオグラファー=振付師」というのをソッコーで検索し、
どうやらダンスが素敵なんだな、と察する程度でした😅
さて、ティザームービー撮影当日、私が夕方現地入りすると
早速コレオグラファーから大塚ムネトさんへの振り付けレッスンが
イムズさんのエントランスで始まりました。
(撮影はイムズさんの休館日に行いました。)
写真中央のイムズビルのかぶりモノを被っているのが、大塚ムネトさん。
写真左がコレオグラファーのホナガヨウコさん。
ホナガヨウコさんはNHK EテレやMV・CMなどの振付を数多く手掛ける、
今業界でひっぱりだこのコレオグラファーなんだそうですよ!
どこの筋肉を動かせばホナガさんのように素敵に踊れるのか、
とても丁寧で分かりやすい説明が印象的でした。
ダンスレッスンの後は衣装合わせ。
ヘアメイクの熊本さんがスタイリストさんから預かった
たくさんの小物の中から、ディレクター木綿がイメージに合うものを選んでいきます。
タキシードは、上品なゴールドのタイルで覆われたイムズビルの色合いそのまま❗️
既製品ではどうしてもイムズビルのイメージに合うものがなく、
今回は生地から選んで仕立てたんだそう。
ポケットチーフもいくつか用意されていましたが、
イムズのロゴカラー(ネイビー、イエロー、グレー)をイメージして仕立てたものをチョイス。
大塚ムネトさんの爪もゴールドにネイルしているんですよ!
この細部にまでこだわった衣装まわりも、ぜひ映像でご確認ください😆
そして、衣装に着替えるまでの間、
大塚ムネトさんが、とうとうと“イムズ愛”を語ってくださいました。
「ギンギラ太陽’s」の劇団がスタートして約25年。
劇団の特徴でもある「かぶりモノ」は今や500体を超え、
大塚ムネトさんのご自宅のひと部屋は「かぶりモノ」たちで埋まっているんだそう。
中でも一番最初に作った「かぶりモノ」がイムズビルだったんだとか。
元々、大塚ムネトさんは東武ワールドスクエアで
ミニチュアサイズの世界建築を作る仕事もしていたため、
段ボールでイムズの「かぶりモノ」を作って周りにみせたら
大好評だったのが始まりなんだそうです。
『ギンギラ太陽’s』の擬人化するお芝居の原点がイムズさんだったとは!!
なるほど、イムズさんがラストCMに『ギンギラ太陽’s』を起用されたのは
こういったストーリーがあったからこそなんですね〜。
因みに、今回のTVCMで使用するイムズビルの「かぶりモノ」はなんと初代!
約25年前に一番最初に作ったイムズビルの「かぶりモノ」は
初めから非常に軽くて丈夫な素材で作っていたのでずっと現役。
驚くほど軽く、色褪せた感じは全くしませんでした。
まるで32年たっても色褪せない、イムズビルと同じではないですか!
ところで、劇団の主宰を長年続けてこられた大塚ムネトさん。
お会いする前は主宰というだけでちょっと怖い人なのでは、
というイメージを持っていたのですが
実際は非常に腰が低く、謙虚で繊細な方という印象を受けました。
ところがお着替えも終え、メイクもバッチリにして出てきたその人は
まるで全く別人のようでした❗️
登場するなり存在感がさっきまでと、まるで違うんです!
写真撮影を希望する人が続出し、まさにスターとはこういう人なんだなと感じました。
こうして出演者の準備は整いました。
あとは空が暗くなるのを待つだけです。
ようやく暗くなり照明部の仕事が本格スタート。
イムズさんのエントランスや屋外には複数の照明があり
スイッチも1箇所にまとまっていない事が判明。
イムズの設備さんにも多大なるご協力を頂き、調整していきます。
「ここの照明が付いてない」とか
「スポットライトが自動ドアに反射してるから黒いガムテープを貼ろう」とか、
それはそれは細かく撮影画面をみながら指摘していくディレクター木綿。
そして目の前を車が通っている感じを出したいという木綿さんのオーダーを受け、
事前に照明部が用意していたのがこの照明。
真っ直ぐに伸びるライトを調光できるようにセットし、
くるくる人力で回すことによって、車のヘッドライトのようなリアリティを出しています。
真っ暗な中、一瞬画面を輝かせる光が良い仕事してますよ〜。
こちらもぜひ、実際の映像でチェックしてみてくださいね。
照明のセッティング待ちの間に、
出演者の大塚ムネトさんはどうされているのかなぁと覗きに行くと
ナント!汗だくになりながらダンスの練習をされているではないですか❗️❗️
たった15秒のダンスにも全力投球。
あのオーラは、こういった地道な努力があるからこそ瞬間的に出せるんですね。
さて、照明のセッティングも終え
ようやく撮影がスタートしました。
真っ暗なところから、何人もの照明担当の人が息を合わせて〜
大塚ムネトさんが振り返る瞬間に、全照明をONに!
このように出演者・スタッフ・全員の息を、
何度も何度も合わせて完成したのが
今回のティザームービーです。
8月公開のTVCMでは、イムズ館内に入って行った大塚ムネトさんが、
踊りながらどんな事を繰り広げるんでしょうか⁉︎
今回は序章に過ぎませんので、もっと派手な事になっているに違いありません!
ぜひ、8月のOAを乞うご期待ください!
さらに8月25日(水)~28日(土)には「ギンギラ太陽's」の舞台がイムズホールで開催!
今回CMで踊ったダンスも舞台で披露されるそうですよ。
タイトルは、「おしまイムズ、吹き抜けよ永遠に!」
大胆な吹き抜けビルが生まれるまでの秘話、流通戦争の振り返りなど
イムズさん全面協力の取材で生まれた、笑いと涙の短編オムニバス60分!
これは絶対観たいですね❗️
チケット先行予約は7月10日(土)から。
詳細はギンギラ太陽’s公式サイトをご覧ください。
<関連リンク>
▽「おしまイムズ THE LAST SHOW ~THE LAST SUMMER SALE~」KOO-KI WORKS
▽木綿 達史の最新WORKS
▽小澤 利男の最新WORKS